急激に変化する環境の中で、
未来を切り拓く若い力が育っています。
N.N.さん(マネージャー) A.A.N.さん(3年目) I.N.さん(3年目) M.K.さん(2年目)
制御系で働くベテラン社員と3名の若手社員に、現在の制御系を取り巻く環境と現場での仕事内容、そしてそれぞれの社員が毎日の業務の中で感じている面白さややりがいなどについて、本音で語っていただきました。
N.N.さん
(マネージャー)
僕はお客様のところへ出向して、チームを取りまとめるリーダーやマネージャーのような仕事をしています。入社してから24年間、主に自動車に搭載するコンピュータの用のプログラムを作るプロジェクトに携わっていて、経験年数が長いので技術指導や若手の育成に関わる業務も兼任しています。クオーマのご意見番のようなポジションですね(笑)。
ここ数年で自動車業界をとりまく環境は急激に変わり始め、過渡期を迎えています。イメージ的には、「自動車」という製品に搭載されたコンピュータがどんどん複雑で高性能になり、パソコンに近付いているような感じですね。それに伴い、現在僕たち制御系の仕事もパソコンの「アプリ」や「プログラム」を作る感覚に近くなっています。
最近は現場でも、今まで人間の手によって書かれていたプログラムの一部分を「モデリング」という新しいツールを使って、自動的に作成するということが主流になってきました。これによって今まで僕らが行っていた様々な業務が統廃合され、作業プロセスも大幅に変わってきています。こういった変化は若手の育成やサポート体制にも影響があるので、なかなか大きな問題だと感じています。
数年前までは、若手を育成する際にプログラミングの経験を積むための、若手の登竜門的な業務がいくつかありました。言わば制御系の「初級」のような仕事ですね。それが先ほどの統廃合によってなくなってしまい、本来なら「初級」から段階を踏んでステップアップしていくところを、現場によってはいきなり「中級」や「上級」からスタートしなくてはいけないということも起こっているようです。
近年の傾向として、先の「モデリング」ツールや大量のデータを扱うための「Python」という、制御系ではあまり使われることがなかった新しいプログラミング言語が導入されたりしています。新入社員や若手社員は、今まではわからないことがあれば周りのベテランに質問することができたのですが、変化した環境下ではベテランでもわからないことや扱ったことがない技術が出てきて、現場で苦戦することもあるようですね。
僕は去年の春に入社して東京で勤務しているのですが、今まさにそんな感じですね(笑)。でも有難いことに、お客様も仕事の難しさをよく理解されているので、作業を細かく分けて、どの仕事から割り振ったら作業がスムーズに進むか、効率よく人が育つのかをすごく考えて指示をくださっている気がします。去年までは点検や書類づくりが多かったのですが、今年に入ってからは、車載コンピュータのプログラムを書いたり現場で作業指示をしたりすることも増えました。
正直なところ、僕は入社2年目で昔の現場の状況を知らないので…今のこの状況が当たり前というか、こういうものなんだなと思って乗り越えられてしまっている気がします(笑)。新しい言語を勉強しなくてはいけないのはかなり大変ですが、自分がもっと成長するためのステップだと思っています。
M.K.さん
(2年目)
I.N.さん
(3年目)
私は新人研修が制御系だったのでC言語がメインで勉強していたんですが…今業務で一番使っているのは先ほどN.Nさんのお話にもあった、「Python」という新しいプログラミング言語です。研修後、現場に入ってから勉強し始めました。確かに、自分で調べたり考えたりしながら手探り状態で進めているようなところはあるかもしれませんね。毎日の業務の中で少しずつノウハウを身に着けている感じです。実施訓練に近いかな。
仕事は毎日大変ですが、私もM.K.さんと同じであまり前の現場の状況を知らないので、この3年の間に大分今の環境に慣れてしまいましたね。
私はミャンマーで面接を受けて、クオーマへ入社しました。現在は自動車のエンジン開発に関わるプロジェクトチームに入っています。M.K.さんやI.N.さんとは違って、私の現場は比較的従来の制御系の仕事環境に近いので、わからないことは先輩社員に質問できますし、アドバイスもよくもらっています。N.N.さんにも、新人時代から仕事について色々教えてもらったり相談に乗っていただいたりとお世話になっています。
A.A.N.さん
(3年目)
M.K.さん
(2年目)
この仕事をしていて、ふとした時に「あ、今やってること面白いじゃん!」って思うことはよくあって…そうですね、最近はやってる仕事全部面白いなって感じています。仕事の面白みとか楽しみ方がちょっと掴めてきたっていう感覚ですね。
僕自身、元々色々なことを知ったり学んだりすることが好きなので、今自分が現場でやっている仕事は、まさにそれに当てはまっていますね。新しく導入される技術や使ったことのない言語を自分でどんどん調べて勉強して、仕事に活かしていくのも本当に面白いなあと思います。もちろん大変だし苦労することも少なくありませんが、それよりも好奇心や新しい発見、充実感の方が勝っている感じです。
仕事でわからないことがあった時、チームメンバーや先輩たちに尋ねると、私がしっかり理解できるまでとても詳しく、丁寧に説明してくれます。その様な環境で自分が学んだ知識や情報を、他の人にもきちんと伝えることができた時は、とても嬉しくて達成感を感じますね。
A.A.N.さん
(3年目)
I.N.さん
(3年目)
新しい技術と向き合いながら、自分自身であれこれ調べて考えて…と、少しずつ理解を深めて自分の中に情報を蓄積していくというのは、大変なりにも楽しかったですね。チーム内で誰もわからないことが出てきた時などに、自分が積み重ねた知識や情報の中から回答を引っ張り出せると、「自分の力がみんなの役に立った!」と実感できて、やりがいや達成感を感じます。
あとは…仕事の楽しさというより会社の楽しさなんですが…月一で開催される会社の食事会が楽しみです。毎回お店のチョイスが良くて、料理がすごく美味しいんですよ。美味しいものを食べると次も参加しよう!って気持ちになるし、参加すれば普段会えないチーム外の人や同期とも会えて社員同士のコミュニケ―ションもできるので、仕事のモチベーションにも繋がります。個人的にはかなり高得点です。
うちの会社はお酒を飲まない方も多いので、飲み会っていうよりは本当に「食事会」っていう感じで、飲みたい人は飲んでいいし、飲みたくなければ飲まなくてもOKなところもいいですね。話す内容も、仕事のことを話してる人もいれば、プライベートなおしゃべりを楽しんでいる人もいます。
私も月一回の食事会はすごく高得点です(笑)。私にとってチーム外の日本の方と交流できる機会はとても貴重なので、毎回参加するようにしています。仕事についてのことだけでなく、日本での生活でわからないことも相談に乗っていただいていますね。みんな優しくてとても親切なので有難いです。
A.A.N.さん
(3年目)
M.K.さん
(2年目)
僕は東京勤務なので、他の社員と会える機会が少ないのですが、それでも食事会に参加して、社員のみんなとおしゃべりしながらニコニコ楽しく過ごせて、という機会があるのはとても嬉しいですね。やっぱりお客様の会社に出向して仕事をするっていうのは、どんなに良い人たちばかりの現場でも常に気を張っているし、疲れてしまうので。自分が肩の力を抜いてホッとできる、自分たちのホームがあるっていうのはとても大切なことだと思います。社員もみんな優しいし、すごく過ごしやすい良い会社だなと思っています。
食事会もそうですが、クオーマはイベント等への補助もすごく手厚いですね。1番大きなイベントは年末の忘年会で、ホテルディナーに豪華景品のビンゴ大会とかなり力が入っているので、社員からも人気があります。
最初にお話ししたように、これまでの自動車業界の常識はアップデートされて、ツールも言語もどんどん新しいものが導入されています。現在制御系の若手を取り巻く環境は過渡期を迎え、僕らベテランやサポートする立場からしてみると、なかなか大変な環境だなと感じてしまいます。
でも、今日ここにいる3人が話してくれたように、若手は若手なりに自分自身で考え、わからないなりにも現場で様々なことを吸収して日々成長し続けています。変化する環境の中でも、積極的に新しい技術を学び、経験を積んで成長し続けようとする姿勢があれば、近い将来、新しい制御系のデファクトスタンダードが出来上がるのではないかという期待も膨らみます。
僕が今、この仕事をしていて嬉しいなと感じるのは、自分が今までやってきたことが次の世代に繋がっていくこと、そして若手のみなさんが楽しそうに生き生きと成長していく姿を見られることです。
これから入社される方、今現場で頑張っている新人や若手社員など、未来のクオーマを担うみなさんがこの仕事にやりがいを感じながら成長できるよう、しっかりサポートしていきたいですね。
N.N.さん
(マネージャー)